【ブログ新規追加914回】
『新版 戦略PR 空気を作る。世論で売る。』本田 哲也・著(アスキー新書)
• 簡単レビュー
同じ商品カテゴリーなのに、なぜ「売れるもの」と「売れないもの」が生まれるのか?
それは、「商品力」や「宣伝力」の問題ではないのだ。
その商品が売れるための「空気」ができているかどうか?なのだとPRのプロ本田氏は言う。
本書は、商品を売るためにつくり出したい空気=「カジュアル世論」をつくり、売上につなげる「戦略PR」の手法を解説している。
※本書は2009年1月刊行の『戦略PR』を最新事例に差し替えて刊行した新版。
• 著者略歴
本田/哲也
1970年生まれ。
ブルーカレント・ジャパン株式会社代表取締役。戦略PRプランナー。米フライシュマン・ヒラード上級副社長兼シニアパートナー。
セガの海外事業部を経て、1999年、世界最大規模のPR会社フライシュマン・ヒラード日本法人に入社。国内外の大手メーカーなどを中心に、戦略PRの実績多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの)
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車の運転中に良く、ラジオの対談を聴いている。
おもに、Tokyo FM の番組。
そこでは、あらゆる業界のトレンドや「今」の話題に紐づけた人物の登場が多い。
そして、今日聴いた本田 哲也氏(戦略PD)も全く知らなかった人物だった。
話を聴くのは、元乃木坂46 の山崎玲奈ちゃん。(慶応大学卒の頭の回転がめっちゃ良くてトークが素晴らしい女子)
誰でも知ってる「味の素・冷凍餃子がどーしてあんなに人気が出たのか?」とか、「森永・大人のラムネ菓子」とか。
「味の素 冷凍餃子をヒットさせた主婦の発想」記事をリンクした。
冷凍餃子が夕食のメインだとしたら・・・たいがいは「手抜き」と言われるのだ。
それを、「水なし・油なし」で焼き上げて、皮はパリっと、中はジューシーに仕上げた秀逸な一品だ。
この餃子のヒットの裏側には「手抜きから手間抜き」に至るストーリーが組み込まれているのだと、本田氏は言った。(手間抜きとは巧い事言うなあ・笑)
で、お次は大人の認識をぐるっと変えることに見事に成功した、森永「大人のラムネ菓子」だ。
どーして、大人に大うけできたのか?
それは、SNSで「ラムネ菓子」が二日酔いに効く!という情報が流れた時からだそう。
医師に言わせると「ラムネ菓子」は成分がほぼ 90% ぶどう糖だと。
二日酔いに大変良く効く。このことから、森永ではロングセラーだったあの瓶型パッケージから、袋入りで「大人」とか「ぶどう糖90%配合」とかキャッチーなコピーを入れて販売したところ、ビジネスマンに大うけ!
「森永・大人のラムネ菓子」大ヒットの理由 記事をリンクした。
と、こんなPRの話を30分ほど聴いているうちに著書も多く出されていると知ったので、次は日経BP社から出た新刊を手に入れてレビューを書きたい。
(今回はkindle出版から出ている絶版を載せている)
知らないことを「知る」と、ほんとに平凡な毎日が俄然、楽しくなるって!
では、また!
「黒き雲 広がり速く 山時雨」 清流子
週初め、天気は時雨気味。煙のようにみるみる広がる黒雲と突風で不気味な雰囲気が漂っています。遠くから見るとまるで山が突然現れたよう。訪れた湘南の海も波高く荒れ、かの鎌倉時代に起きた龍の口の法難を彷彿とさせます。最も時期は9月ですが。