【ブログ新規追加948回】
登山や眺める山を目指す・・・わたしの旅はこの数年で大きく以前と変わった。
何しろ、山の最大の魅力は、その広大さだ。さらにその広大さは自由を教えてくれる。
元々、田舎育ちのわたしは、山や自然の中に自由を見出すのが得意だった。
小さな頃から、家の裏山に自然と育つ珍しい山野草を摘んでは、家でスケッチしたり、わらびやゼンマイは夕食のおかずだったわ。
それが大人になるにつれて、都会的自由を求めるようになって行った。まあ、都会的自由と言ったって、物や勉強や仕事の選択に過ぎないことは早くからわかっていたけど、それが身についていたから、別段おかしなことじゃなかった。
しかし、幼い頃の記憶がわたしを山や自然に戻してくれた。
そういった一種、「こころの声」を大切にできたのは、夫というパートナーに恵まれたせいだろう。どんな場所でも一緒に行くことに徹底してきた。
わたしは、どんなに山や自然が好きで行きたくても一人では行かない。
やっぱり不安だし、素晴らしい景色も分かち合えないしね。
今年も二人で、持て余すぐらいの広大な自然を感じに行こうと、年末年始は今年の山旅の候補地を洗い出していた。
春には、車のタイヤ交換もするから、少し長距離で行く旅がメインかな。
そして、無理と無駄を省くという視点から、「意味なく行かない」と決めたんだ(笑)
今年もあらゆる情報を集めて、最高にきれいな時期やお天気に忠実に出かけようと今から調べ始めている。
春(初夏)・夏(晩夏)・秋(初冬)と、年に3回ぐらい遠くの山に出かけられるのが望ましい。
だいたいは2泊以上で、その中には夫の趣味のキャンプを組み込んだ旅になるだろう。
では、山と自然を楽しむための思索本を紹介する。
簡単レビュー
春や夏のにぎわしい自然に比べて、秋の訪れはなによりもまず静寂と沈黙からやってくる。高原や山や谷の自然に静けさが訪れ、それからすべての汚れを洗い落としたかのような、青い空が来る。まるで芳醇な美酒のような秋の一日というものはこうやってくるのである。このような一日に巡り合って、山の上で過ごすとしたら、今でもわたしにとっては時筆すべきことなのだ。本文より
何しろ、季節の移り変わる一日を捉えたエッセイが素晴らしい。
国内では北アルプスの山々に訪れる冬。国外ではマッキンリーやマッタ―ホルンの鋭角な恐ろしさなどを、巧みな表現で書かれているのには舌を巻く。
著者の川口邦雄氏は、プロの山岳写真家である。その写真も随所に挟まれた書籍は、山好きじゃなくても、充分に楽しめる一冊だ。
たまたま、わが家にあったので今年の3冊目のレビューと相なった。
川口氏は言う、山に対する行為は「登山」「見る・眺める山」と「知山」があると。
知る山とは?読み進めていくうちに、こんな一節があった。
~登山の大半は、知山だ。山の道は難しい。知らなければ遭難する場合もある。様々な情報を見聞きして山に入るが、実際は限られた体力と知力に登攀のすべてがかかっている。なかなか思い通りに行かないのが登山だ~
と、こんな風に言われていた。まさにその通り。
「知山」をしっかりと常備するためには、独自の「心の地図」となる生きた情報や体験、記憶をたよりにどんどん広げておきたいものだと言われてもいた。
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さて、今日は仕事初め。
では、また!
「寒の入り 富士もご機嫌 男前」 清流子
新年早々、寒波襲来で関東以外どこも大変な様子。富士も北面は雪が強風で飛ばされ禿げ気味の様。幸い東京・八王子からは清々しい富士山が見えている。東側から見る富士は南面優しく北面凛々しい感じで、縁起のいいイケメン富士だ。
寒の入り( ´艸`)