★2024年2月12日更新 書いた人の速度で読む読書とは【本・読書法のひとつ】

【ブログ新規追加986回】

わたしは、言わずと知れた多読派の読書家だ。

たくさんの本を読みたいと、昔から未だに、月30冊はあれやこれやと読んでいる。

今では、以前のようなスピードを求める読書ではなく、ずっと読みたかった本をゆっくり読んでいることが多くなった。

また、再読も良くやるようになったかな。

読書中にふっと、考えたのが「作家が一文を書くスピードで読んでみる」という読書法だ。

一文の区切りをきっちり読んでみると気がつく(発見ともいう)ことが増えたんだ。

ど~してここに読点があるの?とか、「」かっこで強調するのはなぜ?とか、疑問が湧いてくるのだ。

さらに、わかりにくい表現だったりすると、必ず音読してみるのも習慣になっている

詩などは、音読することで体の中に言葉が入ってくる気がするしね。

記憶に残らない読書はもうやらない。

速読で時間を得ても、記憶に残らないんではかえって「損」をした気分になっちゃうから。

また、最近再読している本のジャンルは「児童書」が多い。仕事でも児童書にまみれている日々だが、昔読んだ懐かしい絵本や読み物をあらためて読んで新境地を得る毎日だ。

モチモチの木』斎藤隆介

豆太は、夜中にひとりでおしっこにもいけない弱虫。でも、大好きなじさまのために……。真の勇気とは何かを問いかける感動の絵本。

幼い男の子が成長し、老人になるまで、温かく見守り続ける1本の木。木は自分の全てを彼に与えてしまいます。それでも木は幸せでした…。
無償の愛が心にしみる村上春樹訳の世界的名作絵本。

おおきな木

シェル・シルヴァスタイン (著), 村上 春樹 (翻訳)

村上春樹の訳も紹介。

「あなたはこの木に似ているかもしれません。
あなたはこの少年に似ているかもしれません。
それともひょっとして、両方に似ているかもしれません。
あなたは木であり、また少年であるかもしれません。
あなたがこの物語の中に何を感じるかは、もちろんあなたの自由です。
それをあえて言葉にする必要もありません。
そのために物語というものがあるのです。
物語は人の心を映す自然の鏡のようなものなのです。」
(村上春樹/訳者あとがきより)

『銀河鉄道の夜』や『よだかの星』も再読した。

人のやさしさに触れたり、怖くて不思議な世界に触れたりと、初めてではないのに発見がいっぱい。

本は心を育てる栄養分だ。紙とか電子とかはど~でもいい。

時には声に出して文章を読んでみよう!

書いた人のスピードで。

では、また。

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“★2024年2月12日更新 書いた人の速度で読む読書とは【本・読書法のひとつ】” への3件の返信

  1. 「雪解けの ように災禍よ 流れゆけ」
     コロナに始まりウクライナやミャンマーの紛争、そしてトルコ大地震と災禍続きの世界だが、雪が解けるように解決へと導くことができればと常々思う。すべて水に流すことはできなくとも、せめて丸く収まる方法はないものかと感じずにはいられない日々が続きます。

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