★2024年4月1日更新【都留アルプス】山笑う春~満開のミツマタ群生を尋ねるトレッキング~【植物・都留アルプス】

【ブログ新規追加1016回】

「山笑う春」

「山滴る夏」

「山装う秋」

「山眠る冬」

山の季語。

ようやっと、山が笑う春が来た。

2月は一年で山が一番寂しい時期。3月に入ってだんだん日ごとに美しく進化し始める。

3月の低山トレッキングは山梨県都留市を起点にした「都留アルプス」に登ってきた。

都留市のほぼ中央で標高500~650mの山々が連なる「都留アルプス」

コースは整備されていて歩きやすく、木々の間から富士山や市街地の眺望や、ファミリーでも無理なく山々を縦走するトレイルが楽しめる。

桜、アジサイ、紅葉など、季節ごとに移り変わる自然も魅力的だ。

今回はまず、都留市役所に車を停めて、簡単な都留アルプスのガイドを貰いに行った。

そこで頂いたトレッキングコースガイドを見ながら、2時の都留カントリー倶楽部のスイーツビュッフェに間に合うためには、ほとんどのトレッキングを割愛せねばならないとわかった。

縦走となると早朝からトレッキングをはじめなければならないのよね。

地図を頂いた時間はすでに10時を過ぎていたから、当初、予定していたお城山は往復で1時間かかるし、休憩を含めると、当然2時までにカントリー倶楽部に到着することはできない。

では、どこからどう都留アルプスをトレッキング攻略するか?

実は、今回、一番の目当ては山頂の展望ではない。

コースの途中に突然現れる「ミツマタの群生」だ。

このミツマタ群生だけを見に都留アルプスに登る超ショートコースがあると知り小躍りした。

都留市総合運動公園陸上競技場(やまびこ競技場)から車でしばらく走ると楽山球場という野球場がある。

その駐車場の脇から、都留アルプス登山口があった。

ここのコースはファミリーコース。(もっと縦走を楽しみたい人には尾崎山に向かう一般コースやがっつりコースもある)

※ 都留アルプス縦走コース→https://www.yamakei-online.com/cl_record/detail.php?id=115443

楽山球場から入る登山口で、わたしと同世代の女性から声をかけられた。

息子さんと一緒に、ミツマタを見に来たという。こういった親子や若いアベックが何組もどんどん登山口に吸い込まれていった。

ここから憧れのミツマタ群生までは、なんと10分!で着いちゃう。

最初は、わたしも「どーせ30分ぐらいはかかるよ」とか思っていたのだけど、前を歩く夫を捉えながら歩いていたら、本当にたった10分で突然視界がぼんやりと黄色くなり、深い森の中でそこだけワイワイガヤガヤと黄色の妖精が群れ咲いていた。

そうそう、熊鈴をつけた登山者が多く、都留アルプスが熊が出ることで有名だったことを思い出した。

ミツマタの枝ぶりの話だが、早春に枝の先に花が咲きその後に同じ場所から3本の枝が伸びるのが特徴だ。

そのため、ミツマタの枝は常に3本セットで先端が3つに枝分かれている。

この独特の枝ぶりから「ミツマタ」の名がついたといわれている。

秋になると葉を落とす落葉性の樹木で、大きく育っても1~2mとコンパクトサイズ。よく枝分かれするため、丸い樹形に育つ。

3月いっぱいは山の急斜面できれいに咲く。急斜面はとても滑りやすく慎重に登り下りをした。

登山口で話をした女性も、急斜面を登ってきて、思わず、歓声を上げた。

「きれいね!来れて良かった~~」と。

都留アルプスが意外なほど、素敵な森だったのでわたしも「来られて良かった~~」と、思ったんだ。

春を迎えた山はまさに「山笑う」で黄緑色の樹木葉や桃色のヤマザクラや大島桜のふわふわした素敵な山を見られて幸せだった。

また、森の中でも素敵な植物との出会いがあった。

森の中では、芽を出しはじめた山野草「カタクリ」が登山道に無数の葉を出し始めていた。

冬枯れの山の中、ハッとするほど鮮やかな緑に紫の静脈。すぐにカタクリの芽吹きだとわかる。

今日は、植物図鑑を忘れたのであまり調べられないが、シーズンにはいったら必ず携帯して山へ行く。

珍しい植物に出会えた時の感動そのままで、すぐに名前や種属がわかるので持っておきたいのだ。

ただ、とても心配なのが、カタクリの新芽が登山道にどんどん出てきているのだ。登山者に踏まれてしまわないだろうか?と、気が気でならない。

市政でも、カタクリの保全活動などやってはいるのだろうけれど。

もしかすると、ミツマタの花の時期だけがこんなに多くの人が山に入るのかも。

カタクリは、ミツマタの花が終わった頃咲き始める。

その可憐でか弱そうなカタクリの持つ生き抜くための驚異のサイクルとか、植物の生存競争を思い巡らせてトレッキングを終えた。

また、下山途中には珍しい「カントウテングマムシグサ」を見つけた。

このカントウマムシグサは夏場にちょっとグロテスクな赤い実をいっぱい着ける。

猛毒を持つ草だ。(怖笑)

春の森歩きも難なく終了した。

樹木の根っこさえも、春がきて日差しが差し込む中、伸び伸びと、喜んでいるかのように見える♪

さて、ミツマタの話題だが、関東では三か所(栃木益子神奈川丹沢山梨都留)で春先に黄色のポンポンとした可愛い花の群生が見られる。

ミツマタは高級和紙の原料としても有名だ。

だから、樹木の皮はとても硬く、ミツマタの花言葉も「強靭」だとか(笑)

というわけで、今回のお手軽低山トレッキングに行ってきたという話。

今年はトレッキングに注力する予定。

4月にも山行予定を組んでいる。

冬枯れが終わり、山々がどんどん美しくなって、トレッキングに最高な季節の到来!

楽しみ🎶

それでは、また!

“★2024年4月1日更新【都留アルプス】山笑う春~満開のミツマタ群生を尋ねるトレッキング~【植物・都留アルプス】” への2件の返信

  1. 「厄年を 節目に飛躍 春陽かな」 清流子
    厄年は病気に気を付けるというのが定番。言い換えると今一歩健康に気を付け無理をしないこと。一歩づつ進みつつ次ステップへの節目として活用するのが正解らしい。身近でできる厄払い法は周りの人へ福運を分け与えるのが良いとの結論。一般的な方法は気にせず健康に留意することだ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です