【ブログ新規追加1052回】
6月中旬から、WEBワイン講座なるものを拝聴し始めた。
息子の結婚や己の仕事の進捗と展望、夫と共にこれからの暮らし方など、一切の変化に対応してきた今「心を落ち着け、考えをまとめ、新しいことにも向き合う元気を注入できる」のが、わたしにとっての「ワイン」の立ち位置なのだ。
世界の無数に存在するワインの中から、本当に美味しいワインを見つけ出す楽しみや、さらに深いワインの蘊蓄を身に着けたくてWEB講座を始めた。
アメリカ西海岸はナパバレーのカベルネが好きで、カリフォルニアワイン協会の会員でもあるわたし。
家の壁には、ナパのワイン分布地図を貼っている。同じ地図のクリアファイルも持ち歩いて、退屈な会議の時にはずっと眺めてるほど(笑)
ナパ以外では、ざっくりとスペインや南アフリカ、そしてフランスはボルドーの濃いワインが好みだ。
以前、書いた「カリフォルニアワイン協会について」の記事を載せておこう。
カルフォルニアワインの旅、産地マップ。
【きのこ類の軽いクリームスープ エリタージュ風】
マッシュルームとセーブをバターで炒め、ゆっくりと煮だして濾したものに、生クリームを加えて火にかけ塩で味つけをし、再び濾してスープを作る。さらに別に炒めておいたジロル、しめじ、トリュフなどのきのこ類をパイで包み、オーブンで焼いた物を加える。パイ皮を割るとプーンときのこの香りが口いっぱいに広がる。
料理小説「はじめての夜 二度目の夜 最後の夜」 村上龍・著(集英社)
10月12日、以前から申し込んでおいたイベント、「カリフォルニアワイン グランド テイスティング」に出席した。カリフォルニアワイン協会の会員になってはじめてのバイヤーズデーの参加で、なんかもう楽しみで仕方がなかった。
朝からしっかりと仕事をしたあと、午後4時には渋谷のセルリアンタワー東急ホテルに着いた。午後5時からのテイスティングのため、しばし体を休めようと早めに到着したのだ。仕事半分という事でもあったが、今年2回めのハイヒールを履いて気合もたっぷり・・・(笑)
今回の出展社は57社、600品が試飲できる!でも少し味見をしたらボウルに捨てる。そのうち日本の会社は10社に満たない。ほとんどがアメリカ西海岸からの出展だ。
私のお目当ては単一で一切混ぜ物のないもの~サンフランシスコ近郊のソノマ、ナパ、モントレーの3箇所のブティックワイナリーのバリウェタルワインの味をみることだ。別にソムリエールを目指すわけでもなく、ワインの品種に詳しいわけでもない。現在の自分の味覚に合った好きな味に出会えたらいい。ただそれだけ。
かって最先端のIT基地でもあった、セルリアンタワー内が今回の会場。
わたしは33年前、サンフランシスコで出会ったカリフォルニアワインの味や香りに感動し、未だ思い出すほどに気に入っている。イタリアやスペイン産もかなり好きだが、なんといっても全く悪酔いしない爽やかな酸味と、割とどんな食事にも合ってしまうことがカリフォルニアワインの好きなところ。ワインを目的に、今一度、アメリカ西海岸の旅には行ってみたいし、まだまだ興味は尽きない。
今回は、ブティックワイン(個人のワイナリーや個人商店)のものを中心に味わってみた。ブティックワインはほとんどが通販や個人輸入の代理店を通して販売している。価格も大体¥8000~10000台のものが大多数。普段では到底口にすることはない希少性の高いものも多く、約600名の参加者でごった返すなか、わたしはどんどんとナパのワインセレクトを試飲していった。
会場内はワインビジネスの可能性を求める人々で賑わっていた。
ブティックワインはおもに、ナパバレーで作っている農家が多く、手始めに¥18,000のものからアプローチした。ソノマ、モントレーと何軒ものブティックワインを試飲するのだが、手元にはグラスとiPhoneとを持ち、写真を撮ったりチーズやパンのおつまみを食べながら、ワイナリーの生産農家の話をじっくり聞く。代理店の契約の仕方や、それぞれワインに合う料理の話など諸々仕入れたりと結構忙しい。
何万円もする本場のワインをたくさん賞味でき、旅の話や仕事の話などもできるなんて、もうほんとに最高!会場の中では、英語のディスカッションがあちこちから漏れ聞こえてくる。英語で取引する人たちも多く、英語のリズミカルな会話が、ほんのりと酔った体に心地よく響く。
だいたい30分間飲んだら、少々レストルームのソファで休み、また参戦する。これを3回やってから、最後に気に入ったブティックワインのテーブルへ行き、もう一回飲んで味の良さを共有して終わった。いつまでもだらだら飲んでいるのは野暮。1人参加なのでなおさらだ。早めにスッキリと退散した。
ところで、今回試飲した中で気に入ったのはこれ!
・ナパバレーモカルトワインズのピーコック・ファミリー・ビンヤード
(これは1本¥20,000!)
もう一種類、
・ナパ、オフイスUSのシャルドネ
(唯一飲んだ白ワイン 1本¥8,000)
この2種類の代理店と話込み、ワイナリーのご家族の話や代理店をもし起業するならなどのテーマで色々話が弾むなか、いつでもナパやシスコのオフイスに尋ねて来て下さいね!と名刺交換でき、充実した試飲会となった。
ナパヴァレー等のブティックワイン産地カタログ
帰りの電車では停電事故の影響もあり激込みだったが、気分が悪くはならなかったし次の朝も2日酔いなどは全くなかった。やはり、不純物の少ない高品質なワインは体に優しいものなのだろう。素晴らしく楽しい大人のいい時間を過ごせた。
いつもの生活では、気に入ったワインに、きのこやりんごをバターで炒めて、しょう油を少々。これにパンとチーズがあればそれだけでわたしは幸せ。
・・・でも、当分は健康を考えて休肝日と行こうかな?(笑)
★
梅雨の鬱々とした天気にも、スッキリとしたスパークリングワインとかがよく合う。
良く晴れた暑い日には🍺を。天気に合わせたお酒選びも楽しいものよね。
それでは、また!
こぼれ話
このセミナーの翌年、ナパ・ソノマの葡萄畑が大火災に見舞われた。
もう、残念で残念で。
土壌がだめになったら、あの葡萄はもう栽培できない!
たくさんの名酒が幻となってしまう・・・。
しかし、明るい復興の記事もあったのでここにリンク。
「ナパ・ソノマは燃え尽きていない」https://forbesjapan.com/articles/detail/20851
「蛍船 暗夜行路が うつつかも」 清流子
今の社会、蛍の光のようなわずかな灯りを頼りに人生航路を進まなければならない。それには確かな価値観たる羅針盤を持ち、智慧を駆使し工夫して対処しないと大きな波に飲み込まれてしまう。手探りで前進する必要があるだろう。最近はコロナも再燃しそうだしね。