【ブログ新規追加1106回】
時が止まったかのような宿場町、奈良井宿。
江戸時代の面影を残すこの町がこの数年で人気を博している。
宿場町とは、徒歩や馬での移動が主だった江戸時代に整備された街道、中山道や東海道沿いに、宿を中心に発達した町のことをさす。
奈良井宿を知ったのは今年のはじめ。
背景には、古民家群再生プロジェクト(竹中工務店)の一環となった、リラクゼーションホテルの取り組みがあった。
プロジェクトヒストリーはこちら→https://www.takenaka.co.jp/story/07/対話を重ね、まちの歴史をつなぐ
そのホテルは、まるで、人生のご褒美に選びたいホテル「BYAKU narai」だ。
BYAKU naraiは、約200年前につくられた伝統的な建造物を改修した宿。もともと酒造と民宿があった敷地内に、レストラン・酒蔵・バー・温浴施設・ギャラリーの6つの施設がつくられた。
BYAKU(ビャク)の由来は、宿と言う文字から始まった。
「宿」の中に隠れた”百”で、一体どんな物語が百個もあるのだろう?
なぜなら、「宿」という文字を分解すると、家の中に人と百がある。
ひとつの家に、百の人が訪れ、百の物語が生まれる。
そして、「奈良井宿に眠る百の体験を掘り起こしたい」という想いが、この古くて新しいお宿のコンセプトだそうだ。
いつかは泊まりたいお宿のひとつになった。(一泊9万円ぐらい)
公式HPはこちら→https://byaku.site/BYAKU narai
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ずっと来たかった古の宿場町。
念願叶って、24日、ホテルのチェックインをずらして、夫とそぞろ歩いてきた。
では、写真を追って話そう。
木工製品と郷土料理(おやき・五平餅など)が、約1キロに渡り軒を連ねる。
だいたいが200年前の建物で、今にも崩れてしまいそうな家屋もあった。ところどころで修復作業がなされている。
歴史保護地域なので、車は奈良井宿駅の駐車場に入れて歩く。そのわりに保護地域には住民そのほかの人たちの車がかなり行きかう。
写真を撮ることばかりで疲れてきたんで、おやきを買って食べながら宿場町の風情を楽しんだ。(おやきはすぐたべちゃったんで画像なしで)お蕎麦屋は軒並み、どこも満席で食べられず残念。
途中の重要伝統的建造物群保存地区・観光センターに寄る。
建築好きな夫が、担当員さんからいろいろと奈良井宿の建物の講釈を受け、街並み建物てくてくマップを頂いて、「行ってみるといい」と、教えて頂いた「旧中村家住居」の玄関を撮影。(室内に入る場合は300円かかる)
30分ほどそぞろ歩いてきたが、そろそろ疲れてきたところで、お土産を買おうと、木工製品のお店へ。
丁度、家の木べらがちびてきて、取り換え時期だった。今回は新婚の息子夫婦に二本選び、我が家にも一本選んだ。とてもお安く、簡易包装してもらったのだが、なんとなくいい感じ。
最後に、紅葉真っただ中の「木曽の大橋」を見て、奈良井宿探訪は終わり。
木曽の大橋とは。
道の駅奈良井木曽の大橋の真ん中を奈良井川の清流が流れ、そこにかかる美しい樹齢300年以上の総檜作りの太鼓橋は橋脚を持たない木製の橋としては日本有数の大きさ。橋の下部の木組からは匠の技を垣間見ることができる。
木曽の大橋とは→https://tokimeguri.jp/guide/narai-ohashi/
今回、古の宿場町を訪れてみて、どこの家も町屋風でうなぎの寝床のようだが、日本的な「すべてが見えない奥ゆかしさ」をひしひしと感じたのだ。
郷土料理のおやきも、おもてなしの一品になっている奈良井宿。(写真は画像拝借)
当分、目が離せない地域だろう。
さて、長野紅葉旅として、千畳敷カール、奈良井宿のまとめを書いたが、最後は、これまた大人気スポットとなった「御射鹿池(みしゃかいけ)」のまとめを次回ブログで書く予定。
それでは、また!
「奈良井宿 水のやうなる ワインかな」 清流子
壮大なる千畳敷カールとその周辺の美しく色づく木々もさることながら、実りの季節の旅に欠かせないその土地の素材を味わい尽くしたい。旅の疲れを癒やす錦秋の宿は格別。気分も上々でワインもすすむ。
水がいいとかいいね( ´艸`)