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『静かな働き方「ほどよい」仕事でじぶん時間を取り戻す』シモーヌ・ストルゾフ(著)大熊希美(訳)日本経済新聞出版
簡単レビュー
本当の成功って、なんだろう?
人生を取り戻した人たちのストーリーが教えてくれる、大切なこと。
NYタイムズベストセラー。
過労に悩む人や人間らしさを見失っているリーダーへの警鐘となる一冊だ。
――アダム・グラント、ペンシルベニア大学ウォートンスクール教授
最高!仕事だけが生きる上ですべての中心であるべき、という考えへの挑戦状である。
――オリバー・バークマン『限りある時間の使い方』著者
ジャーナリストで有名デザインコンサル会社IDEOのデザインリードを務めた著者が、自身の退職を機に、働き中毒となった米国ホワイトカラーの実態とその背景にある仕事の「神話」に疑いの目を向け、「適度な仕事」を問い直す全米話題作。
ミシュランの星付きシェフ、投資会社ブラックロック、グーグル、キックスターターなど有名企業・組織をやめた人々への取材から、21世紀のいま、仕事に仕事以上の「意味」を求めすぎることで、人間性が奪われているさまが明らかにされていく。
昨今の仕事における「パーパス」重視の思想が、ときに過重労働をひきおこしがちになることに強い警鐘を鳴らす。
働き方を見直したいすべてのビジネスパーソンに贈る一書だ。
★
連休中にこんな記事を読んだ。
~ファッション・メイク、そして働き方も…「静かさ」が世界で大ブーム~だそう。
何?静か?一体どういうこと?と、俄然興味津々で読み進めてみた。
クワイエット・ラグジュアリーという言葉が、ファッション界の一大トレンドになっていることをご存じ?
メイクアップの世界では、韓国発の「ミュートメイク」がブームの兆し。だと。
ああ~~、なんとなくわかるような・・・?(笑)
ほら、3コインズだっけ?
商品を「くすみカラー」として売りだし大ヒットさせた。ラインマーカーなど部分を目立たせるために使う物までくすみカラー!を使うのが文具のトレンド。
しかも、ぼんやりしているようで、そうではない、きりっとした面持ちがある色味ばかり。
そう、このクワイエットな風潮が「静か」の根源なのだ。
クワイエット(Quiet)もミュート(Mute)も、どちらも「静かな」という意味。
おしゃれ業界では今、「静かな装い」がビッグトレンドになっている。そしてその傾向は、実はキャリア・働き方の分野でも。
「静かな退職(Quiet Quitting)」という言葉を聞いたことはある?
実際には退職せず会社に勤務してはいるものの、仕事へのやりがいは求めず、淡々と業務を遂行する働き方のことをそう呼ぶ。
「好きを仕事に」とか、パーパスのある仕事とか、起業や副業・プロボノとか……。
仕事を単に、「給料を得るための労働」とみなすのではない価値観が社会に根付いてきたように感じている。
しかしそれは、「自分自身」と仕事の境界が曖昧になり、毎日が仕事で埋め尽くされる「沼」のはじまりなんだと。
そのことに気づき、そこからはい出ていこうとするのが、「静かな退職」なのだ。
今回、紹介した『静かな働き方』はまだ新刊(2023年12月3日発行)だから、いち早く手元に持っていてもいいだろう。
まったく、想像もしなかった、新しい感覚を覚える一書だった。
もう、ガツガツ求めてばかりは古い。仕事と仕事を数珠つなぎして、自分を無くしてしまわぬようにしたい。
それも、仕事だけでなく生き方全般に反映する思考だとも感じた。
熱と力の表現方法が変わってきた。
さて話は変わり、わたしも随分と、ブックレビューを休んでいたのね。
ここ最近は、書店にお客様がどんどん増えてきていると思っていたんだけど、面白そうな本が簡単に見つかる。
出版低迷期からコロナを経て、やっと、本屋に元気が少しづつ戻ってきた。
で、図書館でもバンバン借りておいて、書店でも購入している。
今後は、少し内容をグレードアップさせた新刊レビューが書けそうで嬉しい。
それでは、また!
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『SunTAMA Style』2021年2月26日記事
『SunTAMA Style』2022年2月26日記事
『SunTAMA Style』2023年2月26日記事
『Life Tour 21st』2016年2月26日記事
「地震後も 残る寒さよ より多し」 清流子
2月も終わりだというのに、なお繰り返しぶり返す余寒に身も心も凍ります。気温はそんなに低くなってないのにより寒く感じるのは、世界情勢が好転しないせいだろうか。春が待ち遠しくて待ちきれない気分ですね。
三寒四温( ´艸`)