【ブログ新規追加1162回】
今回のトークイベント(事前応募/無料)では、なくしたくないモノ・コト・価値観をテーマに人と暮らしを描く、作家・エッセイストの大平一枝さんと、家族のために始めたスープ作りをきっかけにスープ作家・料理研究家として活躍する有賀薫さんの話を聞きに行ってきた。
1時間30分の長帳場だったが、まあ、しゃべる!しゃべる!本当にお二人とも聞き上手のしゃべり上手だった。
大平一枝さんは物書きとして、長年それこそ山のような方々を取材してきた人。市井の人の暮らしから、有名人の暮らしまでを記事に書いてきたベテランライター。
ネタに困るなんてことはまったくないそうだ(笑)
一方の有賀薫さん、50歳でスープ作家デビューしたのだそう(驚き)
そのバイタリティ溢れるお話ぶりには、一見たおやかな奥様風な方からは想像しがたい身振り手振りのオンパレードだった。
ご本人がおっしゃる通り、ネット中毒ぎみでインスタ投稿を毎日されているのも、まったく苦にならないと。
こんなお二人が、弾丸トークでしゃべりまくりる。
当時、子育て中に雑誌で流行った「ていねいな暮らし」や「ていねいな食卓」に惑わされていた話では、「ていねい?できるわけないじゃん!」に会場も大爆笑!共感の嵐だったわ。
大好きなTV(スマスマなど)が全く観られないとか、雑誌がほとんど読めないとか、子育て中ってみ~んなそんななわけでしょ?っとおっしゃるおふたり。
内容はいたって普通の「家で家事をしながら働く・育児もしてきた・夫婦の関係や親の話」などなど。
まるで漫才の寄席のようだった(笑)
しかし、途中途中で、大事なメッセージを含んだ話が飛び出す。
例えば「家事は生活の中で、無くてはならない仕事だ」と毅然と話す。
これまでに食事を作るという家事の中心ともなるキッチン(台所)を多数取材してきた大平一枝さん。
市井の人の台所ほど人生背景の詰まったものはない!と話された。その人生背景を聞き出せるかどうか?が取材の裏テーマだとも。
そして、料理研究家としてキッチンを仕事場とする有賀薫さん。 家事と仕事のダブルワークを自分らしく行う方法にも数々のヒントがあった。
有賀薫さんの話で、一番印象に残ったのは、忙しい朝食の1時間を「夫婦唯一のおしゃべり時間」として、8歳年上の旦那様と、なんでもしゃべるのだそう。
本当にどんな些細なことでも朝食の時に話し合うのだと。
めっちゃいい習慣よね。
また朝一番にやっている事柄では、大平一枝さんは朝、家中の窓を開けて「家の換気」をしてから、すっきりとした気分で仕事に取り掛かるのだそう。儀式だわね。
お二人の私生活と仕事のバランスのとり方は「ある1日のタイムスケジュール」を円グラフで表現されていた。
奇しくも、お二人ともわたしとほぼ同世代!
お酒が大好きで仕事終わりの晩酌を楽しみ、お子さんも結婚や仕事で家を出て、夫と二人暮らしだそう。
もう、すべて自分のことだけに時間を使える、ある意味、人生で一番優雅な時期を迎えているせいか、どことなくほんわかしたムードが漂っていたのも良かった。
ここでお二人のプロフィールを載せておこう。
大平 一枝(Kazue Oodaira)
作家・エッセイスト。
長野県に生まれ、編集プロダクションを経て1995年に独立。 エッセイや、市井の生活者を独自の目線で描くルポルタージュコラムなど著書多数。
近刊にエッセイ集『人生フルーツサンド 自分のきげんのつくろいかた』(大和書房)『正解のない雑談 言葉にできないモヤモヤとの付き合い方』(KADOKAWA)。新刊『こんなふうに、暮らしと人を書いてきた。』(平凡社)5月発売予定。 連載に『東京の台所2』(朝日新聞デジタルマガジン「&w」)など。
有賀 薫(Kaoru Ariga)
スープ作家・料理研究家。
約10年間3500日以上、毎朝作り続けたスープを土台に、シンプルで作りやすいスープのレシピや暮らしの考え方を各種メディアで発信中。雑誌・ウェブメディアの連載多数。 著書に『スープ・レッスン1.2』(プレジデント社)、『有賀薫の豚汁レボリューション』」(家の光協会)、『ライフ・スープ くらしが整う、わたしたちの新定番48品』(プレジデント社)など。最新刊は『私のおいしい味噌汁』(新星出版社)。
会場となった、新宿パークタワー3F~7FリビングデザインセンターOZONEは、5つのフロアに展開する住まいとインテリアの情報センター。
スープ作家・有賀薫さん自作のキッチン「新時代のごはん装置・ミングル」もこちらOZONEで相談しながら作られたそうだ。
5つのフロアを撮ってきたのでこれも載せておく。
というわけで、それぞれが「仕事の降り時を考え始めた」お二人のトークイベントでは、なにが一番大切か!って話で〆られた。
それは「健康・体力」ですって!
そうよね。
さあ、今週もしっかり食べて、良く寝てGW前の仕事をみっちりとやってこよう!
それでは、また!
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『SunTAMA Style』2021年4月22日記事
『SunTAMA Style』2022年4月22日記事
『LifeTour21st』2018年4月22日記事
http://lifetour.blog.jp/archives/1070913082.html「出版不況!~これって本当?」
『LifeTour21st』2016年4月22日記事
http://lifetour.blog.jp/archives/1056027629.html 「夜桜と勝間和代さんとの思い出」
「あれとこれ 入れ替える時 穀雨かな」 清流子
すでに4月も下旬、温かい雨は穀物の生育を助けます。恵みの雨のおかげで、若葉茂り茶摘みも。最近は温暖化で野菜も魚も取れる時期がずれ、亜熱帯化で採れなくなるものも出る始末。せめてSDGs的行動で一足早い電化製品の入れ替えをと思います。キッチンもデトックス場として楽しみたい。
入れ替えの春( ´艸`)