【ブログ新規追加1205回】
『野心のすすめ』林 真理子・著(講談社)
簡単レビュー
作家・林 真理子氏のモットーは「やってしまったことの後悔は日々小さくなるが、やらなかったことの後悔は日々大きくなる」
中学時代はいじめられっ子、その後もずっと怠け者だった自分が、なぜ強い野心を持つ人間になったのか。
全敗した就職試験、どん底時代を経て『ルンルンを買っておうちに帰ろう』での鮮烈なデビュー。
その後のバッシングを振り返り、野心まる出しだった過去の自分に少し赤面しながらも、“低め安定”の世の中にあえて「野心」の必要性を説く。
「有名になりたい」「作家になりたい」「結婚したい」「子どもが欲しい」
無理と言われた願望をすべて叶えてきた人気作家による「夢を実現させるヒント」がつまる名書だ.
もくじ
第一章 野心が足りない
屈辱感は野心の入り口/無知の知/「テクノルック」で糸井さんに突撃/
若い作家が消えてしまう理由/「一生ユニクロと松屋でオッケーじゃん」
第二章 野心のモチベーション
友人同士の「タイタニック」格差/ファーストクラス入門/
自分に投資すると「人気」がついてくる/野心と強運の不思議な関係
第三章 野心の履歴書
不採用通知の束を宝物に/「新規まき直し」作戦/
小さな成功体験を大切にする/「マイジャー」ではなく「メジャー」/
カリスマ編集者・見城徹氏の登場/スランプ――霧の中の十年
第四章 野心と女の一生
ママチャリの罪/“絶対安全専業主婦”の存在/オス度の高い男性ほど美しいメスを選ぶ/
自己完結の「美魔女」、美人の有効利用「女子アナ」/女性経営者の野心のバネは「悔しさ」/
働く女性がウサギからトラへと変わる時/いま振り返る「アグネス論争」
第五章 野心の幸福論
欲望の「大食漢」/「妄想力」が野心のバネになる/「止まっている不幸」の恐ろしさ/
野心の日常的な心得とは/野心という山登り
★★★
出版社勤務のわたしが、仕事上オンラインで済む会議でも、わざわざ会社に出社し続けてきたのには、大きな理由がある。
それは、仕事の現場には無数の「野心」があることを知っているから。
その野心を「見つける」のを密かに楽しみにて、出社し続けてきたのだ。
いつも穏やかなマーケ部出身の上司K氏。それが、書籍のデザインや売り場装飾の会議となると、目の色を変えてあーでもない!こーでもない!と、驚くほど饒舌になる。
まさに「野心」丸出し(笑)
また、今月は長年お世話になってきた、ペア担当のWさんがご退職との知らせで、なごり惜しいおしゃべりを楽しんできた。
彼女の素敵なところは「登らないけど、登山グッズを買うのが趣味」ってとこ(笑)
昨年末の集中会議で3本の書籍企画を出されていた才女。
(本は企画がすべて。どんなに上手い文章であっても、内容=企画の段階でほぼダメ出しされてしまう)
その企画が、3本すべて「ぽしゃった」時点で退職を決意し、別の新天地(学生時代のあこがれを求め)今回、転職を果たしたのだと聞いた。
本人いわく、「まだまだ負けられないわ!」と、「野心」丸出しで気を吐いていた!
ああ~~ん!なんて、最高な野心の転がっている現場なんだろう。
そんな場所を避けるのだけは、もったいなくて、とてもできないのよね。
もう、わたし自身は超穏やか路線で生きているから、他人の「野心」を栄養に頂いているだけで充分(笑)
というわけで、「野心のすすめ」を紹介しつつ、会社員生活の一部を書いてみた。
それでは、また!
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『SunTAMA Style』2020年6月14日記事はなし。
『SunTAMA Style』2021年6月14日記事
『SunTAMA Style』2022年6月14日記事
『SunTAMA Style』2023年6月14日記事
『みいこStyle』2019年6月14日記事
「青梅雨の ハマる夢見る 思ひかな」 清流子
紫陽花に似て梅は、青という若さから徐々に老いの黄色に変色し熟れる事から”梅の雨”とついたようです。梅雨も早くスタートしないと、若年寄のようなパッとしない季節になり残念!来るものが来ないとすっきりしない。野心も保身と裏腹だ。気を付けよう。
いつもありがとうございます( ´艸`)