『シン・ファイアー』稲垣えみ子・大原扁理/著(百万年書房)【選書・文化/旧記事更新162】

【ブログ新規追加1255回】

シン・ファイヤー』稲垣えみ子・大原扁理/著(百万年書房)

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『家事か地獄か』(稲垣えみ子)✖️『年収90万円で東京ハッピーライフ』(大原扁理)の最強タッグに学ぶ、シンのFIREへの道。

稲垣えみ子さんの対談集が今熱い。

今回は「シン・ファイヤー」というタイトルで最近目にする「FIRE」という投資で金を増やして若くしてリタイアしようというテーマでの対談。

350ページ丸々対談!というぶ厚さに圧倒されるが、NET界隈でいうFIREとは全然違う発想である。

 お金や服、家具、家などにこだわらず最小限の生活で満足して「人に親切にしよう。それがより良い世界を作っていく。」という結論になったのが非常に面白い。そして限りなく0円の世界の実現だ(笑)

 年齢も社会経験も全然違う二人が段々と意気投合していく様子も伝わってくる、本年最強の対談集。

※お二人の近書も紹介。

家事か地獄か 最期まですっくと生き抜く唯一の選択』稲垣えみ子・著(マガジンハウス)

簡単レビュー

自分の面倒を自分でみる
これがほんとうの
お金に頼らない生き方

今の私の目標は、最後まで幸せに生きること、
すなわち死ぬまで家事をやり続ける、自分で自分の面倒をみて生きていくことだ。
そのためには身の丈にあった暮らしをすればいい。
歳をとり体が動かなくなったら、食べるものも、着る物も、住まいも、持ち物も、どんどん小さくしていくだけ。
そう考えたら安心だ。
だって増やすことは難しくとも、減らすことなら誰だって実現可能だから。

デフレ・インフレ・不況災害・老後もなんのその
一人一家事の提案。それで全員が確実に救われる!
人生100年時代のまさかの出口戦略

目次

はじめに 家事なんてなくなればいい?

1 私が手にしたラク家事生活
   私のラク家事メモ①手ぬぐい一本あれば

2 あなたの家事がラクにならない本当の理由
   ・その1 「便利」をやめる
   私のラク家事メモ②「洗わない」という究極の選択
   ・その2 人生の可能性を広げない
   私のラク家事メモ③いきなり一汁一菜はムリな方へのアドバイス
   ・その3 家事の分担をやめましょう
   私のラク家事メモ④ゼロから料理を始めるあなたへのアドバイス

3 家事こそは最大の投資である理由
   私のラク家事メモ⑤生ゴミ堆肥で「一石五鳥」を体感する

4 老後と家事の深い関係

5 老後を救う「ラク家事」
   私のラク家事メモ⑥私の「お手伝いさん」たち

6 モノの整理が天王山

7 実録・人はどこまでモノを減らせるか
   その1 怒涛のイメージ作り編
   私のラク家事メモ⑦マジで錆びついていた五感

8 実録・人はどこまでものを減らせるか
   その2 怒涛の実践編
   ・洗面所まわり編
   ・洋服編
   ・台所編
   私のラク家事メモ⑧結局最後は宅配弁当?

9 死ぬまで家事

おわりに 総理、家事してますか?(ラク家事えみ子、政治経済を語る)

年収90万円で東京ハッピーライフ』大原扁理・著(太田出版)

簡単レビュー

年収90万円で、誰よりもハッピーに暮らす方法(しかも東京で)。



堀江貴文氏、共感の言葉。

親も先生も信用してはいけない。

就職しなくても生きていける。

終身雇用なんて期待するな。

世間の常識は疑ってかかれ。

同調圧力や空気に負けるな。

人生は一度きり。他人に自分の運命を左右されるのは御免だ。

など、僕と考え方はほとんど同じだ。

「働かざるもの食うべからず」なんて、古い。堀江貴文からのメッセージ。



【目次】

はじめに

第一章 ハッピーライフの基本とは

わたしの暮らし

実感を大切にすること

第二章 フツーって、何?

進学とか就職って、しないと生きていけないんでしょうか?

将来やりたいこと、マジないんですけど

友達って必要?

他人と比べられてツライとき

いじめられて死にたいとき

自分の見た目が好きになれない

LGBTのこと

意味不明なルール

人間はみな平等のはずですよね?

隠居はベストな生き方でしょうか

個性って、何?

第三章 衣食住を実感するくらし

1 「食」で、ひとはつくられる

何を食べればいいのか

粗食をしたらこう変わりました

MY粗食マニュアル

1週間の献立

自分に合う食生活を見つける

キッチンと、その周辺

食材をどこで買うか問題

紅茶とスコーン

野草狩りもまた楽し

2 「衣」を、生活から考える

服装がしっくりくるのは20代から

隠居のワードローブ大公開

3 「住」は、恋人のようなもの

今のアパートにたどり着くまで

部屋の選び方、付き合い方

第四章 毎日のハッピー思考術

心と体のチューニング

お金とうまくやっていくために

働く、ということ

貯金について

低所得者にとっての税

夢や目標はないとダメなのか

平和=退屈ではない

将来について

生きること、死ぬこと

おわりに

               ★★★

7月1日、大型書店に堂々の大大平積みで積まれた『シン・ファイヤー』白本=ビジネス本だ。

わたしは、軽~く「どうせ、FIRE系の・・・って、今さらファイヤーって・・・」とかかなり後ろ向きに捉えてしまったんだけれど、この対談、結構面白い。

ここで、「FIRE」についての関連記事も記載しておく。

https://mynavi-ms.jp/magazine/detail/001188.html?gad_source=1&gclid 「FIREとは?知っておくべきリスクとメリット・デメリットを紹介」

と、いうわけで、ライフプランとか人生設計に興味がある方は、ぜひ手に取ってみて。

こんな考え方があったのか!?な~んて、目からウロコがぽろぽろ落ちるかも。

それでは、また!

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“『シン・ファイアー』稲垣えみ子・大原扁理/著(百万年書房)【選書・文化/旧記事更新162】” への2件の返信

  1. 「秋潮の 深まる色に 際の音」 清流子
    秋は寂しく色は深まる。その季節の光は時代の波打ち際でノイズに変わる。ノイズはノイズで打ち消しあって相殺され調和していく。様々なメディアの騒音も次第に吸収されて収束され、納まるところに収まるのだろう。それぞれのライフスタイルに刺激を受けたい。

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