『フィンランド くらしのレッスン』週末北欧部Chika・著(集英社)【選書・文化/旧記事更新164】

【ブログ新規追加12571回】

フィンランドくらしのレッスン』週末北欧部Chika・著(集英社)

簡単レビュー

移住の夢をかなえたら、「くらし」が私を待っていた! 

北欧好きをこじらせた著者が、フィンランド式スタイル、考え方を学びながら、自分らしい生き方を見つけていくコミックエッセイ。

                 ★★★

【週末北欧部chikaさん】休み下手な日本人必読!フィンランド人に学ぶ「上手な休み方」を某記事より抜粋~

著者のchikaさんは「夢を叶えるため、今が頑張りどき」「20代、30代のうちは打席に立て!」とずっと“仮暮らし”してきた余韻が、実は今もまだ残っていて。目に見えない、フィンランドの暮らしのリズムを少しずつ学んでいる真っ最中だという。

フィンランドでは年に一度、1カ月程度の長期休暇を取ることが一般的、しかし、いざ実践してみたら自分にはすごく難しくて。移住1年目は就職1年目でもあり、法律的に就職2年目以降でないと長期の有給休暇を取れないので、移住2年目で個人事業主になって初めて1カ月の休みを取ることになったそうだ。

要するに、移住は「勢い」だけではできない。3年越しぐらいのスパンで実現させるのが良さそう。(海外の場合はさらにビザの習得など困難な場合もあり・要確認)

が、個人事業主になった焦りもあって、予定していた夏休みを何度も延期してしまって。起業するタイミングでヘルシンキ市の起業アドバイザーさんに「起業家の方はおろそかにしがちですけど、一番大事なのは休暇を持つこと。熱心なのもいいですが、起業家が陥りがちなのはリソースを使い果たしてしまうことですよ!」と助言された。

「始めるのは簡単だけど続けるのは難しい、だからこそ休暇を取りましょう」と言われ、休暇をどう取るのかも重要な問題だった。

休暇の取り方、ぜひ知りたい!

その教えはこうだった。

仕事を頑張るのと同じぐらい、休暇を取ることに固執してください」と。

アドバイザーさんによると、「人の健康状態は休暇開始1週間以上経ってから回復し始める」という研究データがあるそうだ。

なので年に一度長い休みを取るのがオススメだし、それが難しくても1日、2日とバラバラに休暇を取るのではなく、3日以上の連休を取るようにしましょう!と。

ヘルシンキ市のビジネス支援課が作成した起業マニュアルにも「休暇について」という項目がありました。 自治体のアドバイザーさんが「休むことに固執してください」と、しかもエビデンスデータを出して説得してくるとは……日本と大違い!

chikaさん自身は日本で会社員として勤務していたし、フィンランド移住後の最初の職場でシェフとして働いていた時期も繁忙期は1日12時間労働していた。以前から「休み下手」という自覚はあったのか? という質問には、

chika:はい、まさしく「休み下手」(笑)。

働くのが好きという自覚も多々あり、自己犠牲の上身を削って長時間働くことや目標達成することで「自分は組織の中で役立っている」と実感するクセが付いてしまった。

フィンランドに来た頃は(職場の共通語である)英語のレベルも、お寿司スキル(著者はすし職人)も日本のレベルではまだまだだし、それをカバーするために「休まず働くこと」で頑張っていることをわかりやすく示す……となってしまったそうだ。

でも職場で「“休まず長時間働く”以外のことで職場に貢献できているよ」とフォローされ、「休むことは誰しも必要で、あなたが休まないと他の人も休みづらくなるし、休んでもいい環境を作ることが大事なんだよ」とも言われた。

フィンランドでは「仕事は人生の一部、パートオブライフ」という考え方を持つ人が多く、働いていたレストランのボスの口癖だった。

「仕事はもちろん大事だけど、一番大事なのは自分の人生と家族。だからこそ健康が大事だし、ちゃんと休もう」と、従業員の休みを積極的に調整してくれたそうだ。

印象的だったのが「プライベートで辛いことがあった時は正直に申告して休む」という点だった。

                 

            ★★★

三連休の朝に偶然見つけた「北欧式・上手に休む」という書籍(コミックだけれど・笑)

この本書のテーマは「海外移住」だが、多くのキーワードが「北欧に学ぶ生き方」から書かれている。

「国内外移住」や「北欧的生き方」に興味のある方は、ちょっとゆる~い作風の週末北欧部・Chikaさんの書籍が数々出ているのでぜひ、検索をしてみて!

週末北欧部・Chika→https://www.instagram.com/cicasca/?hl=ja(インスタ)

それでは、また!

———————————————————————————————————————————-旧記事更新164

『SunTAMA Style』2020年10月14日記事はなし。

『SunTAMA Style』2021年10月14日記事

『SunTAMA Style』2022年10月14日記事

『Life Tour21st』2016年10月14日記事

https://lifetour.blog.jp/archives/1061701625.htmlきのこ料理とブティックワイン

『みいこStyle』2019年10月14日記事

https://miikostyle.blog.jp/archives/21537438.html 「【続編】今一度、一級のカラダを手に入れる

“『フィンランド くらしのレッスン』週末北欧部Chika・著(集英社)【選書・文化/旧記事更新164】” への2件の返信

  1. 「法戦に 明け暮れる秋 和は何処」 清流子
    現在日本は衆議院選一色。クリーンな流れをかけて短期戦に挑む与野党、どっちもどっちだが平和な社会への定義がイマイチ曖昧な気がしてならない。災害であろうと紛争であろうと、そこに住む庶民の暮らしが安心安全である事が第一義。その土台あってのライフスタイルだろう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です