【ブログ新規追加1275回】
※ 11月19日 午前8時 穂高へ向かう途中、松本の一般道にあるローソンから白馬三山の撮影をした。朝は奇跡が待っている。今年一番のショットかもしれない。
北アルプスの名山には「遠近=おもこち」から眺めたい魅力がある。
ここ数年、白馬岳(しろうまだけ)に心を奪われていたわたしは、なんとか、登れなくとも近くへ寄って眺めたい衝動に突き動かされてきた。
三年前、手始めに遠近で登ったコースは「八方尾根・唐松岳」だった。
代表的なコースをトレッキングして、初めて見る白馬の風景に感動しっぱなし。
リフトで八方山荘付近に降り立った時に見えた、遠近の第一ケルンを発見した時は、感動のあまり涙しそうになったのを、今でも鮮明に覚えている。
夏場でも雪が残る登山道を、トレッキングポールを操りながら歩み進んだ。
濃い霧が立ち込めて結構危ない箇所も多く、わたし達夫婦の決めている「行けるところまで」のルールに従い、途中で撤退した。
雷鳥には出遭えず(泣笑)
それでも、まったく後悔はなかった。ピークハントだけが登山の目的ではないだろう。
素晴らしい景色を写真に収めることが趣味のわたし。夫は即興で俳句を詠む。
それぞれ、名山での楽しみ方は無限かもしれない。
白馬岳・八方尾根に魅了されたわたしは、翌年、武田菱を見たくて6月に白馬・五竜岳の遠見山へ登った。
武田菱といえば、5月のGW3日間に開催される、白馬山麓を歩く「塩の道まつり」にいつかは参加したいと願っている。
「塩の道」とは、越後の上杉が甲斐の武田に塩を送った故事のこと。
「塩の道まつり」では、牛や牛方、虚無僧などが登場して参加者と一緒に白馬中を時代絵巻さながらウォーキングされるのだそう。
丁度、そのころが五竜岳の武田菱展望には絶好の季節なのだ。
で、今年は白馬岳に寄り付けるのかどうか?わからない、ウインターシーズンに入ってからの長野旅だった。
白馬方面は雪予報が続いていて、道路の凍結も心配されていた。
結局、西穂高岳に登ることに決めて、松代から松本まで長野道で抜けた19日早朝。
安曇野付近でみたこともない巨大な白馬三山を真近で運転しながら見ることが叶った。
手を伸ばせば届きそうな大きさで、もう、ドキドキしたわ。
そして、長野道を降りて、穂高に向かう一般道のローソンから見えたのが真っ白な雪の白馬三山。(TOPの写真)
わたしは「夢じゃないだろうか?」と思えるほど大感動して、ローソンで写真を撮り、熱いコーヒーを買って飲みながら、しばし、白馬三山を眺めた。
ここには、我も我もと写真を撮る迷惑な外国人はいない。
生活圏に美しい北アルプスが存在している幸せなコンビニだ(笑)
すごい穴場を見つけた喜びで、とても嬉しく幸せな朝だった。
来年の白馬はどこから攻めようか?今からわくわくだ。
「日本百名山を眺めて歩く・登る旅」も現在、18座まで到達した。(低山は数え切れず・笑)
きつく、苦しい登山をいかに、楽しく軽やかにこなすか?が、最も大事な課題だ。
様々な角度から研究して、これからも色々なコースを歩き・登りして行きたい。
というわけで、今年の登山は西穂高岳の栗尾ピークで終了。
三等三角点にて記念に撮ってもらった一枚。
(ちゃんと、日焼け止め塗ってたのだけれど、3時間も雪道歩いたので顔がひどい・笑)
今日から月末。しっかり仕事するぞ~~~!
それでは、また。
★★★
白馬連峰を題材にした小説も紹介しよう。
簡単レビュー
なにがあった? なにをした? どうして追われている?
警察から追われ、刺客に命を狙われながら、白馬岳を越えて日本海を目指す。
男の目的は!?
直木賞作家の新境地となる傑作山岳冒険小説だ。
山岳ガイドの得丸志郎は、白馬岳で大学山岳部の同期・池谷博史と再会した。
卒業後、警視庁の公安刑事となった池谷は、久しぶりの山でだいぶバテている。
山頂まで一緒に登ることにしたが、ペースは上がらない。下山が遅れそうだと麓に電話を入れる徳丸に、池谷が拳銃を突きつけた――!!
友情、恋愛、ライバル、極限の決死行。
著者の新境地となる傑作山岳冒険小説。
一気に読んでしまった!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー旧記事更新183
『SunTAMA Style』2020年11月25日記事
『SunTAMA Style』2021年11月25日記事
『SunTAMA Style』2022年11月25日記事
書店から全国の子どもたちへ本を寄付~ブックサンタ2022【暮らし・NPO法人&書店の情報を共有】
「大草原 抜ける晩秋 清々し」 清流子
駆け抜ける白馬のような軽快で清々しく、満々たる生命力を湧き立たせる。そんな想いを胸に人生を駆け抜けできたら最高だ。輪陀王という賢王は、白馬のいななきを聞いて威光勢力を増したという。天空を翔けるがごとく″疾駆する白馬のいななきは凛々しく響き渡る。威光勢力の象徴なのだ。