● ふわっふわな関東風うな重
● 東京三多摩の老舗鰻店の紹介
毎年、土用には近くの関東風うなぎの名店 藤田に関東炊きを頂きに行く。
都心からも高速を飛ばして来るお客様も多く、住宅街にひっそりと佇む名店も土用の時期には大変な混雑を擁するのだ。
東京三多摩きっての老舗鰻店。わたしの数少ない行きつけを少しづつ紹介する。
亡き父の習慣を今でも引き継ぐのが嬉しいし、なにより季節を楽しむ風情がたまらない。
しかし、今年は今までとは全く違う。初めて、この正統派の老舗鰻店のお持ち帰りを計画。新型コロナ感染防止のため、できる限り東京に住むわたしは、外食を控えようと考えている。
先日は、職場の品川で同僚と外食した。いつもなら、ワイワイがやがやのビストロに寒いくらいのエアコンがかかり、店内は閑散としていた。やはり皆、持ち帰りをしているようだ。
さて、お持ち帰りうなぎを求めて、仕事を早めに切り上げて、藤田に開店前の11時に到着。すでに店の前の駐車場は満車。ちょっと嫌な予感が漂うなか、すぐそばの第2Pへと。そこはまだガラガラですんなり駐車できた。が、
なんと、お店の前にいた人から、今日はもう売り切れ!と、言われてしまった。もう、完全に敗者だ。すでに電話予約ですべてのうなぎメニューが売り切れていたそうだ。
ただ、7月21日と8月7日だけだそう。今年のメニューを女将さんから頂いた時、店内をチラっと見て、ああ~やっぱりお店で頂きたい!と願望が揺らめいた。
そう、ここは父の愛した名店だ。土用じゃなくて、お持ち帰りじゃなくて、父を偲ぶ大切な日に予約を入れて出直そうと、留飲を下げたのだ。
こちらのうなぎは蒸して焼く関東風でふわっふわのうなぎに感動する。
タレは甘すぎず濃すぎず程よい感じ。
夏の蒸し暑い日に、キリっとした辛口・剣菱の冷酒と合わせるのが父の愛した食べ方。つまみは肝焼きと鰻卵巻きだった。
お店で楽しむなら、一人5000円ぐらいがちょうどいい。大人の粋で手頃な贅沢が味わえる名店。
で、今年は、お弁当屋さんで鰻弁当を買ってきて、今、冷えたビールと頂きました。備長炭の焦げた香りは脳内を溶かす勢い。それを冷えたビールで頂く、本土用の醍醐味。
名店ではなくても、焼きたてを食べられる幸せにもう、今日は仕事は半休にしたのだ。
「庶民派の 我はうな牛 土用凪」 清流
土用のウナギだが、今年は新コロで予約しないと駄目なようだ。私には店や場所のこだわりはなく、風味を味わえれば反って庶民の味に良さを感じるほうだ。従って、うな!ぎゅ~う!でOKかも?
うな牛、すき家があまりないから、ど~してもまた、今度ってなる♬