【ブログ新規追加166回】
● 自分のエゴを捨て去る技術を書いた2冊を紹介
『新装版 自分を捨てる仕事術 鈴木敏夫が教えた「真似」と「整理整頓」のメソッド』石井朋彦・著(WAVE出版)
[概要]
著者、石井氏は一度は落ちたジブリに再度挑戦し、晴れて入社。
しばらくして鈴木敏夫氏と職場で出会う。憧れであり、いつかは一緒に仕事をしたいと願う石井。そこで戦略を練った。
それは、毎日深夜に行われる会議のコーヒー出し。そこで名前を憶えてもらった。
その後、名プロデューサー鈴木敏夫氏の下についた石井。
実はそれは鈴木氏に拾われたのだった。そこから鈴木氏の「3年間、自分を捨てて、オレの真似だけしてろ! 」の言を実行していく石井だった。
それを言語化したのが本書である。
あえていうならば、「何もない石井の意見は誰にも必要のないもの」鈴木氏の迅速かつ鋭く厳しい英断は、これも1つの仕事の仕方だと思った。
高畑勲氏や宮崎駿氏も凄まじいほど先人を真似してきたのだと。
先人の文字の形まで真似て、真似てゆく。「真似る」これは、表面的ではない、本音の部分まで見通す力を蓄えられるのだそうだ。
映画には、本当の主人公がいる・・・この話も相当面白かった。「千と千尋の神隠し」の主人公は、「えっ!?」「あの〇〇〇〇」だと。
そこに作者の本音が隠されているのだよ、と鈴木氏は石井を諭す。
しかし、チームの仕事で全員が真似だけをしたら、うまく行くはずはなく、その後は真似ではなく自分の得意技で生きていけるようになれ!と、アドバイスをされた。
アンガーマネジメント論「怒りを10段階に分ける」や「無闇に相槌しない」は誰にとっても参考、また手本となるだろう。
『40を過ぎたらこれを捨てよう』中谷 彰宏・著(PHP研究所)
[概要]
思考と物の整理にばっちりなタイミングは40代だ!と語る著者。
捨てる? 捨てない ?これまでの自分が、こういった捨てる行為ができているかが確認できる一冊だ。
60項目もあるチェックを全部終えての感想・・・結構、柔軟にできるようになっていたと思っていたが、いいや、まだまだだ。
煮詰まる時点までTRYを続けよう。
何でも大切な気がして捨てるものを決められない、そんな決断できない自分を少しずつ捨てられる。
捨てる という言葉に罪悪感に似た感情をもつが、それこそ捨ててよい大きなもののひとつ 。
「力を入れないでできる仕組みをつくる」
「 負担に感じるのは努力しているから」
「努力している時点で好きな事ではない」
「 努力より工夫をしよう」
など、ハッとさせられるキーワードがいっぱいの一書。
まず、本書を手に入れて「60項目の捨てるべき」をやってみてほしい。
「秋更(ふ)くや 無我の境地は まだ遠い」 清流
秋たけなわだが、一年で一番物悲しく感じる季節。人生も終盤まで極めようと修行しても、なかなか無我の境地には到達し難いし。反対に自分を捨てたら悟れない気もするね。
へんがおでもしてみるか( ´艸`)