【ブログ新規追加251回】
わたし達の日常には、ほとんど三拍子のリズムはない。
その昔、音楽教室でピアノを教えていた頃は、ピアノ曲で当たり前のように三拍子を奏でていた。
はて?普段世間で耳にする音楽全般では、三拍子と呼ばれるリズムはまず流れてはこない。
なぜか?たんに好き嫌いではない条件が揃っていた。
日本人には、西洋風のワルツや民謡を踊る習慣がないからだそう。
曲づくりの面でも平坦な抑揚を抑えた曲がもてはやされて、そういった曲作りに言及してきた結果、苦手分野に成り下がった。
な~るほど、それでは普及しにくいわけだ。
日本の音楽には四拍子の音楽が多いのは周知のとおり。
ただ、三拍子にも注目すべき点がある。
それは、洋楽に多い三拍子の曲には副交換神経系を刺激して、リラックスさせる効果があるといわれている。
何?身体にいいリズム?!だったら、どうやって取り入れるのがいいのか。
ちょっと調べてみた。
● BGMで取り入れるのがベター
三拍子の音楽はリラックスを生む?
元々、音楽には副交感神経を優位に働かせ、リラックス状態を生み出す効果がある。
なかでも三拍子の音楽は、二拍子・四拍子の音楽に比べてリラックス効果が強いとされている。
一説には「心臓のリズムが三拍子だから、三拍子を聞くとリラックスする」という考えもあるようだ。
具体的に広く知られている三拍子の曲では、JS・バッハの作品があげられる。
彼は三拍子の曲をつくるのが得意だった。彼の代表作「ゴルトベルク変奏曲」を聞くとリラックスした気分になるのは、三拍子であることがひとつの要因だといわれている。
● 三拍子音楽のBGM効果
三拍子の音楽は心臓の鼓動と同じため、リラックス効果があると。
BGMに活用することで具体的にどのような効果が得られるのかといえば、三拍子の音楽はリラックスしたい時に安らぎを与えてくれるだけでなく、テンポを速めると軽快さもプラスされるため、作業効率のアップも期待できる。
ウインナ・ワルツ王と呼ばれるヨハン・シュトラウスの「春の声」や「美しく青きドナウ」といった楽曲がある。アップテンポで軽快さを感じさせ、思わず踊りたくなるような雰囲気をもっている。
じつは、ウインナ・ワルツは三拍子(ブン・チャ・チャ)じゃないのだ。
大きく言えば一拍子(ドン・チ・チ)だ。はじめの一発だけを大きく打って、あとはちっちゃく打つ。
こうすることで、アップテンポの曲作りが叶う。
長く、延々と同じ作業を繰り返す時などには、ヨハン・シュトラウスの曲をBGMで使おう(笑)
一方、静かな環境で集中したい場合には、JS・バッハの「メヌエット」のような曲がおススメ。
少し遅めのテンポが心を落ち着かせ、作業に集中させてくれる。
日本では三拍子の曲を耳にする機会が少ないため、意識的に三拍子の曲をBGMにする方は多くないかも。
しかし、これまでBGMに四拍子の曲を流していた人も、三拍子の曲を織り交ぜることで、これまでにないリラックス空間や集中できる環境をつくることができる。
● わたしが愛する三拍子の曲
「人生のメリーゴーランド」~ハウルの動く城より~久石譲・作曲・・・場面をパッと切り替えるために作られたと感じさせるセンチメンタルで美しい曲。これで何度泣いたか(笑)
「ワルツフォーデビ―」ビル・エバンス・作曲・・・言わずと知れたJAZZの名曲。これを聴いてJazzピアニストになった人多し。
三拍子には、非日常がいっぱい。
新しい環境づくりに一役買う、三拍子のリズム。
今日から、取り入れてみてね🎶
「SLで 冬の湿原 三拍子」 清流
冬のSL、走る姿には朝の肌寒さが思い起こされます。その発車メロディでは、3拍子のリズムでエモーショナルに動くイメージを演出しているらしい。なるほど!
機関車?へえ~~~勉強になるね。