【新規追加267回】
俺はまだ、本気を出していない (ガンガン・コミックス)
● 作品概要
【本気じゃなくても、慕われまくり! 最強貴族の無双生活!!】
一族の落ちこぼれと言われながらも、のんびり過ごしていた貴族の四男・ヘルメス。
ある日、無理やり家を継がされ当主になることに……。
あれこれ理由をつけて手を抜こうとするが、規格外の潜在能力が開花し、周囲の評価は急上昇――!?
本気を出さなくても――最強
と、こんなお気楽だが、持ち前の才能を開花させる究極の方法が網羅された良書だ。
コミックの発想は、本当に自由だなと常に感じている。
最近ではごくたまに開くぐらいになってるけれど、また、コミックの世界へ飛翔するかも?!(笑)
● 本気を出したら、あとは待つのみ~その時間が心を育てるものなのだ
本気でなくとも、最強になれる物語はコミックに置いといて。
ここでは、本気で取り組んだ後の心境を鑑みたい。
孟子の名言から考えてみた。
「天が人に大任を授けようとする時は、まずその人の身心を苦しめ、窮乏の境遇におき、何をおこなってもすべてを失敗させて、わざわざその人を鍛えるものなのである」
解釈・・・天が人に大任を授けようとするときは、必ずまずその人の身心を苦しめ、窮乏の境遇におき、何を行ってもすべて失敗をさせて、わざわざその人を鍛えるものなのである。
つまり、不運は天の試練として受け止めるべきものなのである。
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まず、孟子の人となりを紹介しよう。
古代中国の思想家、孟子。
孔子の孫である子思から儒学を学び「人の本質は善である」とする性善説を唱えた思想家。
儒教の中では始祖の孔子に次いで重要な人物とされ「孔孟」とも表現されている。
★
先の名言から、わたしはこう考えた。まさしくウエイティング・ゲーム(実業家・高野登氏の言葉)のような人生。
どんなに頑張っても成果のでない時がある。病気で第一線から離脱することも。
また回りの人にはチャンスが来てるのに、自分には一向に巡ってこないと感じることもある。
「こんなにガンバっているのに、自分には運がないんだろうか?」と嘆いたりした時期もあった。
しかし、今ではそんな気分に陥ったら、自分に起こっていることを「客観視」するようにしている。
そう、それは、まるで自分ごとなのに、他人ごとのように冷静に俯瞰するのだ。そうすると、狭い自分の視野がぱ~っと開けてくる。
要するに「囚われ」から、自分を解放してあげることができる「客観視」の凄さ。
ここで、先に登場した、孟子の言葉である。まだ、時期尚早なのかもしれない。好機到来まで、淡々と爪を磨くのみなんだろう。
よって、不遇なことがらに遭遇した時の対処法としては、原因をすべて並べて「俯瞰」すること。後は、じっくりと待つのみだ。
行動は、好機到来したら、一気に巻き返せばよい。この一連の流れで、靜かな攻めの人生が送れるよ。
結果は、天のみぞ知るものだから。
「幕末の 春呼ぶ志士や 肚響く」 清流
幕末の綺羅星のごと輩出した人材のもとを探れば、松陰に辿り着く。その思想の集大成がかの「講孟箚記」だ。志し高く覚悟の人であった。今こそ必要な人材であろう。
松陰先生ですか( ´艸`)