【ブログ新規追加299回】
梅の季節から桜の季節へ。いよいよ山歩きの季節が到来。
御承知のように、日本は世界有数の森林国で、世界森林白書によると、先進国フィンランドに次いで国土の森林面積比率が多い国なのだ。
しかし、北欧のような森と湖が混然一体となったロマンティックなイメージからは程遠い感じさえする日本の森林。
なぜなら、日本は亜熱帯から寒帯までの気候を一国で持ち、森林や樹林も多彩。特に本州の地形は細長く、その特徴を成す山脈は標高3000m以上の険しい山が連なる。
狭い平坦な地域は都会が広まり、平らな野原は限られている。だからかフィンランドのようなロマンティックさには欠ける。
それでも、コロナ禍でソーシャルディスタンスが日常的に取り入れられた昨今、山への眼差しは熱く空前の山ブームとなっている。
● 森林セラピーとは~森の効果を知る
2004年頃「森林セラピー」という言葉をある書籍から知った。
それは、森の持つ自然治癒の力を現代人に訴求するのが目的で、全国に約37か所ある「森林セラピー基地」でウォ―キング、トレッキングをしながら、心と身体を鍛えるのだと知った。
特に、「森林セラピー」が効果を発揮するのが、今では2人に一人かかるとも言われる「生活習慣病」だ。
しかし、コロナの影響から不適当な食事、喫煙、不規則な睡眠など、かなり軽減された一年ではないだろうか。
ただ、運動不足に関しては、長引く自粛生活やテレワークなどで深刻になっている。今、まさに「森林セラピー」を個人で生活にも導入すべきだろう。
自宅近くの公園や山・川などを上手に利用しながら、運動不足解消を図りたいものだ。
わたしが好んで出向く「奥多摩」は東京の2つしかない「森林セラピー基地」として整備されている。
※都民の森は基地の中心であり認定ロード。認定ロードとは、危ない箇所の手入れが行き届いた、「歩くための道」が整備されている場所を指す。
● 日本全国の森林セラピー基地の数は?
北海道・東北・・・5か所
関東・甲信越・・・14か所
東海・北陸・近畿・・・4か所
中国・四国・・・5か所
九州・沖縄・・・9か所
計37ヵ所
これだけの「森林セラピー基地」が点在する我が国。
一生涯歩ける間は「森林セラピー基地」を訪ねる旅とか憧れる。
この春は、自分の住む地域の「森林セラピー基地」を訪ねてみよう。
いつもとは違う、森林セラピーで五感(視覚・嗅覚・触覚・聴覚・味覚)で自然を感じる、歩くための新しい旅のひとつになるはずだ。
人間が本来のあるべき姿に近づく、それが「森林セラピー」の効用なのだ。
参考にした書籍「森林セラピーガイド」大人の遠足/NPO法人森林セラピーソサエティ(JTBパブリッシング)
最後に。
五感で楽しむにもポイントがある。
視覚・・・風景を楽しむ→新緑や紅葉、バードウオッチング、フラワーハンティングなど。
嗅覚・・・香りを楽しむ→樹木の匂い、フィントチット(森の香り)、花の香りなど。
触覚・・・手触りを楽しむ→樹木・岩石・水・風など。
聴覚・・・音を楽しむ→せせらぎの音、鳥の鳴き声、葉すれの音など。
味覚・・・食べ物を楽しむ→木の実、山菜、魚、お弁当など。
こういった森林を楽しみ尽くすポイントを知って旅するのがBetter!
「歩きにくい 花粉に黄砂 春がすみ 」 清流
山影がぼんやりと霞んで見えるのは、花粉のせいか黄砂のせいか、1年で一番いい季節に入るにも関わらず、いつも悩ませるのはこれら、うまく付き合えればいいのだが・・・。
花粉は苦しい( ´艸`)