【ブログ新規追加308回】
満開の桜を見逃すまい!と、朝からわたしの住む街の森(都立公園)にも人出がわんさか。
3月31日までは、コロナ禍で公園駐車場の閉鎖が続くが、徒歩や自転車とか、近隣の方々だろう、みんなお弁当持ちで出かけている。
わたしも散歩がてら、森を一回りしてきた。森に一歩入ると、しんと静寂な中、数々の野鳥のさえずりが響き渡る空間。
なんとも贅沢極まりない日常だ。
☆彡
● 森を愛する理由
森の最も気に入っている点は、都内有数のバードウオッチングの聖地であるだけでなく、とても珍しい山野草が見られるところだ。
毎年4月上旬から咲き始める山野草たちに出会えるのが、今、一番の楽しみ。
今朝は、可憐なピンクと白のイカリソウを山野草園で見てきた。
また、森(公園)のランドスケープデザインも良く、古い枕木を使った足に優しい木道が森の中に張めぐらされ、そういった部分もとても質の高い公園設備ではないだろうか?と、思う。
雑木林を抜け山を登ると、丘陵の頂上には小規模だがフィールドアスレチックや畑などもあり、広々とした原っぱから里山を下ると、深い雑木林の森が延々と続いているのだ。
それは公園を整備する前からある加住丘陵の一角で、起伏の激しい谷間を何本も有する小さな森なのである。
冬には落葉の絨毯ができて、春に芽吹き、夏には蜩などセミの大合唱が響き、秋の紅葉も見事なものだ。
この森には生命の息吹を感じさせる何かが未だに存在する。
その中を夫と散策しながら季節を目一杯全身で受け取る。
何気ない会話のひとときが宝物のように感じられる。
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● 森と自然環境保全のはなし
森は 二酸化炭素の吸収源であり自然の代謝も担っている。
また水質の浄化や洪水、渇水などを緩和して土砂の流出や崩壊を防止するという非常に大事な役目があり、季節ごとに江戸の昔から、ふもとの弁天池ではその祭りがとり行われている。
一方、今では地球温暖化の影響で世界的規模の様々な影響から森は失われつつある事も事実である。
ある意味、森はあらゆる環境問題の重要度や深刻度を示す指標となるものであろう。
自然の保護とか言っても、ではどこから?何から?手をつけていけばいいのか?
わたしは日ごろ、出版社に勤務している。
主に紙の書籍を営業販売して歩いているわけで、現在の出版不況は嘆かわしいものだが、森林保護などの環境配慮に対する姿勢は最大限共有して、仕事上のペーパーレスなど微量だが貢献している。
2004年、ノーベル平和賞受賞、世界的環境擁 護者の故ワンガリ・マータイ氏のもったいない精神を見習いたいものだ。
何事にもバランスがとても大切。
やり過ぎれば、どこかが歪む。
今更ながらウイン・ウインの関係を環境にも当てはめて、美しく生きてゆきたい。
「かたくりは 三方良しで 見せる花」 清流
片栗の花は山野に自生するユリ科の多年草。釣鐘型の紅紫の姿でひっそりとたたずんでいます。実はその可憐な見かけや食用としてだけでなく、滋養の薬としても貴重なのです。